かまぼこの「誤解と安全性」
こんにちは(^^)/
今日はかまぼこについてお話します♪
「誤解と安全性」
食品の安全性にはどなたも注意を払っていると思います。
とりわけ近年は、狂牛病、鳥インフルエンザといった動物を取り巻く伝染病が世界規模で起こり、
原因ははっきしないことから、私たち消費者を不安に陥れています。
そこでかまぼこの安全性についてお話しておきたいと思います。
かまぼこはその白さから、うがった見方をする人がいますが、漂白剤や添加物は
いっさい使われていません。その必要がないからです。白身魚を用いる上に、
製造段階の水晒しという工程の中で魚肉から血液や肉の色素などが
取り除かれるため、白さがいっそう増します。
同様に、かまぼこの弾力についても、疑いを持つ人がいます。
弾力増強の添加物を用いているのではないかとうものです。
これも誤解です。かまぼこの弾力は、タンパク質の分子の絡み合いによるものです。
かまぼこは弾力が命です。いい弾力は、鮮度の良い魚を使い、水晒しや、練ったり
加熱したりする工程の中で、製造技術によって生まれるものです。
その技が魚肉の持つ力を最大限に引き出し、弾力を生じさせるのです。
弾力増強の添加物はいっさい使われません。
また、塩についても誤解があるようです。
塩味を出すために塩を使っているのではないかというものです。
塩分控え目が叫ばれている昨年だけに、かまぼこを食べると塩分の取りすぎに
なるのではないかと心配する人もいます。
かまぼこの製造段階で塩が使われるのは、味をつけるためではありません。
かまぼこ特有の弾力を出すためです。かまぼこには2%弱の塩分が使われますが、
豊富に含まれるたんぱく質が体の塩分調節を促進するため、取り過ぎになる心配は
ありません。また、最近ではミネラルを含む天日塩を使う製品が増えているので、
ミネラルの補給にもなります。
また、かまぼこは基本的には白い色をしていますが、中には赤や緑などの着色を
ほどこしたものもあります。色つけには、数種類の着色料や野菜などの素材が
使われます。着色料は、天然のものから摂取する場合と、化学合成によって作られる
場合などさまざまです。すべて食品衛生法に基づいて使用され、安全性が確認されて
います。なお、野菜ピューレ、ウニ、卵、抹茶なども彩りに利用されます。
では、保存料はどうでしょうか。これも食品衛生法によって定められた基準に基づき、
ソルビン酸、ソルビン酸カリウムが用いられている製品があります。しかし、
近年では、コールドチェーン(低温流通)の発達や包装技術などの進歩によって、
保存料を加えない製品が多くなってきています。
このようにかまぼこは安全性の高い食品です。安心して召しあがって下さい。
(鈴木たね子著書 「かまぼこでぐんぐん健康になる本」より)